おい!ご無沙汰にも程があんだろ!
…すみません、返す言葉もございません。
FATMANでございます。
日々のご報告はツイッターのほうで行っておりますが、
今回ちょっと素敵なライブをしてきましたので、改めてご報告を。
ライブ?告知は?何のお知らせもなかったぞ!
本当にごめんなさい。・゚・(ノД`)・゚・。
今回はろう学校の子供たちにこころおとのライブを楽しんでもらおうってことで、
東京や神奈川のろう学校の子供たちを招待してのライブになりました。
んでも、ライブ初体験、下手すると音楽も初体験っていう子供たちに、
どうやって音楽を伝えようかとあれこれ試行錯誤していたところ、
とても強力なバックアップが!色んな人たちのお力添えで、
日本で、いや世界でも初めてなんじゃないの?ってレベルの色々な機材を導入!
まずはヒビノ株式会社さんという、日本有数の音響会社が開発した、
「振動板による体感音響システム&サラウンドシステム」
写真では分かりにくいかもしれませんが、
床一面に振動する床を張って、
音が鳴ると床が振動する仕組みを作ってみました。
特に低音域に関しては体にバンバン振動が響きます。
さらに、普通、音がスピーカーを通して流れると、
全ての楽器やボーカルがまとまって一つの音として流れてしまうので、
感音性難聴の人だったりすると、低音域や高音域しか聞こえない!
ってことになって、雑音にしか聞こえないわけです。
そこで、それぞれの楽器ごとに別々のスピーカーで流せばいいじゃない!
ってことで、スピーカーを楽器ごとにバラバラに設置。
あとは自分の聞きやすいポジションで、楽しんでもらうって寸法です。
お次はNHKアート&NECディスプレイソリューションズさんが作った、
「インタラクティブ映像システム」
後ろのスクリーンにご注目!
花火だったりシャボン玉だったりアニメーションだったりが映ってます。
んでもただ写ってるだけじゃないんだぜ!
ギターやベース、ドラムなど、それぞれの楽器に合わせた色のついた映像が、
リアルタイムに、楽器の音が鳴ると同時に、
映像になってスクリーンに投影されるって仕組みなんです。
まぁ、これが楽しいのなんのって!
子供たちと楽器とのふれあいコーナーの時間には、
自分触った楽器から映像が出てくる訳で、楽しくないわけがない!
ってことで、普段は寡黙なベースのしんちゃんの周りにも子供が集まる始末。
色々な楽器に触れあってもらうことが出来ました!
まだまだ行くよー!今度は女子美術大学の金箱さんが開発した、
「KIKIMIMI」&「クラップライト」
写真だとイメージが伝わりにくいのですが、
「KIKIMIMI」はグリップを握ると、
5本の指それぞれに別々の楽器の振動を伝えるシステム。
手で握るだけで音楽が、いや、
楽器の音色がガンガン振動として伝わってくるわけです。
「クラップライト」はかなり素敵なデバイスで、
ろうの世界では拍手は聞こえないので、手をひらひらさせて表現します。
でも、ライブハウスとか客席が暗いところではなかなか見えない。
さらにライブ中の手拍子に至っては何が何やら…
でもこの「クラップライト」を手で挟んで拍手すると、なんと!LEDが光るんですよ。
なので、自分の拍手が目で確認できる!素敵!
さらにさらに電池も不要で拍手のエネルギーだけで光る!
拍手を目でも楽しめるシステムなんです。
ふぃー一気に紹介しちゃいましたが、
聴覚以外で音楽を伝えられないかと、
あれこれ試行錯誤した装置を一堂に会してライブをしてみました。
もちろん!こころおとは「手話」バンドなので、
肝心なのは手話!ある意味一番簡単な映像装置ともいえるわけで、
バッチリ手話でも楽しんでもらいました。
むしろいつもより客席が近かった分、ダイレクトに手話を楽しんでもらえたかなと。
ろう者にとって音楽は聴者の文化だという距離感は、
なかなか縮められるもんじゃあないです。
んでもろう者の両親のもとに生まれて、
なおかつ音楽が大好きなFATMANとしては、
どうにかどうにか、音楽の魅力を伝えられないかなとあれこれ試行錯誤してます。
むしろ音楽を聴覚だけのものに閉じ込めず、視覚触覚とあらゆるものを含めて、
音楽といってもいいような、そんなことを考えてたりします。
子供たちが楽しそうに楽器にさわってるのを見てたら、
そんな将来も案外近いんじゃないの?なんて思ったり。
手話にガンガン磨きをかけて、そして色んな技術にも手伝ってもらって、
こころおとはこれからも楽しいライブをお届けしますよ!
今回のライブにお力添えしていただいたみなさん
本当にありがとうございました!
あ、でも年内のライブはこれで一旦おしまいです。
んでも早速来年の計画もあれこれ進行中。
詳細が決まり次第お知らせしますよ!
んで、普段のこころおとの様子はツイッターでチェックしてね!
FATMAN